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性器クラミジアは再発することが多い?

性器クラミジアとはクラミジアトラコマ-チスという一種の細菌に似た病原体によって起こされる性感染症のひとつです。
発育には生きた細胞が必要である点はウイルスに似通っており、細菌とウイルスの中間に位置するといわれます。
性感染症のなかでも男女ともに現在最も頻度が高い疾患といわれており、あらゆる年齢層に見られます。
クラミジアは有効な治療薬である抗生物質が存在するので、初期のうちに受診し、治療をすれば治る病気です。

ではこのクラミジアについて注意すべきことを述べていきましょう。
クラミジアの感染は、男性性器の尿道、女性性器の膣を侵入門戸とし、性交時に粘膜の接触によって侵入した病原体がそこで増殖を始めます。
症状が出始めるまでに男性では1週間、女性では2週間ほどかかると言われています。
しかも男性の約半数、女性では7、8割は自覚症状が無いのです。

この初期の時点での症状は男性では排尿痛などの尿道炎、女性では膣炎や性交痛程度のことが多く、女性では男性にくらべて自覚症状は軽いといわれています。
このように初期の自覚症状は表れにくく、しかも軽度であるために見過ごされてしまったり、さらにそれに恥ずかしさも手伝って初期での受診が遅れがちになります。
はじめて医療機関を受診した時には、すでに進んだ状態であることが多いのはこれらの理由によります。

初期の状態を放置すると、男性の尿道炎は前立腺炎、さらには副睾丸炎へと進展します。
女性の場合は子宮頚管炎、子宮内膜炎、卵管炎と進み、腹膜炎を起こす事もあります。
男性の場合は生殖能力に影響することはまれですが、女性の場合、不妊症や流産の原因となる可能性がある事が特徴的です。
男性で副睾丸炎、女性で腹膜炎を発症した場合は入院加療が必要となることがあります。
他の性感染症にもいえることですが、性器や性交渉に関わる病気ということで、恥ずかしいからという理由で受診を先延ばしにしていると取り返しのつかない事になるということを常に頭の隅に置いておきたいものです。

治療が長期化するピンポン感染について

このように重症化してしまうとやっかいなクラミジアですが、幸いにして有効な抗生物質があります。
初期であればジスロマックという薬(通常1000から2000mg)を1回のみの投与で9割方が完治すると言われています。
主成分はアジスロマイシンで、副作用は少ないと言われています。

ちなみに定価は2500円から4000円程度ですが、ジェネリックであるアジーだと定価2000円くらいで販売されています。
血中に入った薬剤の成分は、1から2週間かけて体内をめぐり、感染した細胞に働きかけてクラミジアを死滅させます。
残りの1割が1回の服薬で完治しないのは少量のクラミジアが細胞内に残ってしまった場合、あるいはクラミジア自体が薬に対して耐性を持ってしまい、薬が効いていない場合などが考えられます。
少量のクラミジアが生き残った場合には、一旦は症状が無くなり、完治したかに見えますが、免疫力が低下した場合などに残った菌が増殖するとやがて再発が起こります。
その為、治療後は完治したかどうか確認する事も必要になりますが、体内に残ったほんの僅かのクラミジアの検出は現実的ではありませんので、再発の防止の為には免疫力を強化しておく事を日頃から心がけたいものです。

性病であるクラミジアは、風俗など不特定多数の性交渉によって病原体がばらまかれる事が多々あります。
感染から症状が出るまで1週間から時には数ヶ月かかる場合もあり、感染している事に気付かずに無防備に性交渉を行ってしまうと危険です。

一方、夫婦や恋人同士等、特定のカップルの間でのピンポン感染も大きな問題となっています。
カップルの片方がせっかく完治しても、パートナーが未治療だと容易に再感染が起こり、さらにまた片方のみ治療してもすぐまた未治療のパートナーから受け取ってしまうと言う事が繰り返され、その結果、治療は非常に長期化してしまいます。
この名称は、あたかもピンポン(卓球)のゲームのように、病原体がカップルの間でやり取りされる様子を例えたものです。
ピンポン感染を防ぐためには、カップルのいずれかがクラミジアと診断された場合、必ずそのパートナーも治療を受けるようにする事が大切です。

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